シチズンHD株式会社の財務状況です。
売上高は減少傾向、13年度は最終損益も赤字を計上しています。
売上高利益率を引き上げていますが、営業利益率が下がっています。
純資産は減少傾向で、06年と比較すると近年負債比率が高まっています。
利益剰余金は増減を繰り返すも、トータルで見れば減少傾向です。
営業キャッシュフローが減少傾向にあり、フリーキャッシュフローもあまり出せていません。
営業キャッシュフローが減少傾向にあり、フリーキャッシュフローもあまり出せていません。
時計事業が全体の半分を占めています。
時計事業が収益の柱となっています。
収益の柱である時計事業は売上高を伸ばすも利益は減少し続け、他事業も低収益です。
海外トップの時計メーカとはまだまだ大きな差があります。
一時はクオーツモジュール(ムーブメント)で世界シェアを大幅に高めたシチズンですが、その後、世界中の時計メーカーが同モジュールを使用することで機能面での差別化ができなくなり、スイス企業はブランディングに力を入れることで再び世界トップの座につきました。デジタル化が進む現在では日本が得意としてきた機能面での差別化は難しく、逆に苦手とする「ブランド価値」で勝負しなければいけないところにシチズンの低迷原因があるような気がします。