任天堂株式会社の財務状況です。
一時は売上高2兆円目前でしたが、近年は以前と同じ水準にまで売上高を落としています。
営業損益は3期連続の赤字、最終損益も今季は赤字を計上しています。
11年以降、売上高利益率が大きく低下しています。
総資産は減少しているものの、財務体質は全く問題ありません。
各項目とも減少していますが、投資その他資産などは増加しています。
総資産にたいしての売上高は半分以下になっており、ROE、ROAとも大きく数値を下げています。
利益剰余金、現金等も減少傾向です。
営業キャッシュフローが3期連続のマイナス。直近は投資も抑えているようです。
売上高に対する営業キャッシュフローは減少を続けています。
07年から10年にかけてアメリカ、ヨーロッパで売上が急増し、その直後に急降下しています。
Wiiの後継機として発売されたWii Uは不振を極め、3DSも減少を始めています。
日本国内におけるゲームハード機は全体的に各メーカーとも前年度マイナスです。
国内有数の超優良企業「任天堂」はDSとWiiという大ヒット商品によって、一時期2兆円企業目前まで行きましたが、その後のスマートフォンブームにより大きく業績を落とし、ここ数年は赤字に陥っています。これまでかたくなにスマホへの進出を拒んできましたが、先日ようやくドコモと共同でスマホ事業への参入を発表しました。この流れが吉と出るか凶と出るか、今後に注目です。