株式会社資生堂の財務状況です。
09年以降停滞が続いたものの、売上高は順調に成長。近年は海外展開を加速させています。
営業利益及び最終損益ともに伸ばしきれていない様子です。
化粧品メーカー特有の高粗利率ですが、営業利益の低下が続いています。
財務体質は健全のようです。米国化粧品会社買収の影響により10年以降負債比率が高くなりました。
ROE、ROA共に低下気味です。
利益剰余金も減少を続けています。
営業CFは一定水準を維持。フリーCFも基本的にプラスです。
最終損益に対する営業CFは平均で200~300%程度です。
現在は国内事業より海外事業の比率が大きくなっています。
グローバル事業の営業利益率の低さが目立ちます。
国内事業の売上高は低下を続けており、近年グローバル事業が逆転しました。しかし、営業利益率をみると両セグメントとも低下気味です。
地域別売上高をみると日本以外は成長しています。特に中国はいまや米国に次ぐ第3位の市場にまで成長しました。
国内化粧品市場シェアは花王グループと資生堂グループで全体の半分以上を占めています。
ネットで購入する事が当たり前になったいま、資生堂が築き上げてきた販売ネットワーク網が負担となり動きが遅くなることにならないか心配なところです。