NEC(日本電気株式会社)の財務状況です。
06年から売上高は年7.7%の割合で減少。近年は横ばいです。
営業利益は回復してきましたが、最終損益は依然低い状況です。
営業利益率は上昇傾向です。
自己資本比率が多少低めですがバランスのとれた財務状態です。
総資産は縮小傾向です。固定資産の割合を下げ流動負債を圧縮してきたようです。
資本回転率は1.21回、ROAは2.7%、ROEは4.8%です。
近年は設備投資を抑えているようです。
民間、政府や公共機関を相手にネットワーク関連事業を中心に手広く展開しています。
他のセグメントと較べてテレコムキャリア事業の利益率が比較的良いようです。
防衛省との契約金額では毎年上位に位置しており、通信・ネットワーク関連の案件を受注しているようです。
NECとしてのイメージが強いパソコンや携帯電話、スマホは軒並み大苦戦。ITゼネコンとしての役割も世界中から提供されるクラウドサービスに取って代わられる時代になっています。今後はありとあらゆるモノにセンサーが取り付けられ、そのデータを分析・利用するビックデータ分野が成長してくると思いますが、通信ネットワーク系に強いNECがどこまで食い込めるかが会社の存続を決めるかもしれません。