2013年3月4日月曜日
任天堂株式会社(旧)
任天堂株式会社の財務状況です。(最新版はこちら)
こう見ると任天堂の売上高は90年前半からWiiが発売される06年まで、フラットであった事がわかります。その後のWii及びDSの大ヒットにより09年には過去最高益を達成します。しかしそこからジェットコースターのごとく売上が急降下していきます。
直近の業績推移。売上減少とともに初めて最終損益が赤字になりました。
売上原価率が09年以降上昇、販管費率も一度大きく下げましたが09年以降急上昇しました。赤字に陥った原因もこの辺が大きく関わってきているのでしょうか。
バランスシートを見ると任天堂という会社が如何にすばらしい財務体質かがわかります。総資産は09年から徐々に減少しています。
営業キャッシュフローが大きく減少。フリーキャッシュフローも2期連続マイナスに。
現金及び現金同等物も大きく減少。この減少率でいくと14年頃にはマイナスに!?
地域別売上高では日本より海外のほうが大きいんですね。
米大陸と欧州の売上高減少がスゴイ!
携帯ゲーム機、コンソールゲーム機とも6~7年で次のモデルへと移り変わっています。発売後3年目くらいが一番売れる時期なのかな?
ちなみに、任天堂の売上が09年から大きく減少しているのと対照的に、携帯、スマホ向けにゲームを提供しているDeNAやGreeは09年以降大きく売上を伸ばしています。
これはユーザーがごっそり移動したことを意味しているのでしょうか?
最新のコンソールゲーム機「Wii U」の売上も苦戦しているようです。任天堂はこの危機をどう乗り切るのか。あっと言わせるような商品が発売される事を期待しています。(任天堂㈱最新の財務分析はこちら)