キャノン株式会社の財務状況です。
07年をピークに売上高が減少傾向です。
12年度の営業利益は07年ピーク時の半分以下になってしまいました。
営業利益率の低下が著しくみられます。
負債比率も低く、バランスシートは健全です。
ROE,ROAともに低下しています。利益剰余金は一定の割合で増加しています。
営業CF、投資CFが減少傾向ですが、フリーCFはプラスを維持しています。
営業CF、投資CFが減少傾向ですが、フリーCFはプラスを維持しています。
オフィスが主要セグメントで、全体の約半分を占めています。
製品カテゴリーで見るとプリンター機器とカメラが主要製品です。
産業機器その他のセグメントが低利益率です。
各セグメントとも成長しておらず、オフィスの営業利益は急落しています。
各主要製品は停滞・減少傾向が続いています。
主要大陸でバランスよく売上を上げています。
アジア・オセアニア地域のみ売上高が成長し、他の地域は減少・横ばい傾向です。
一眼、コンパクトでは販売台数トップですが、ミラーレスでは第5位に位置しています。
キャノンのデジカメ世界出荷台数シェアは第1位です。
これまで順調に成長してきたキャノンですが、リーマンショック以降業績が低下し続けており、回復の兆しが見られません。強みであったカメラはスマートフォンに、プリンターはクラウドを利用した情報共有・ペーパーレスの流れに押され成長が止まってしまいました。
スマホ、クラウドの流れは新興国や途上国でもすでにおきており、単純に新たな国の市場を狙う戦略だけでは厳しそうです。