2014年8月28日木曜日

ニプロ株式会社

ニプロ株式会社の財務分析
ニプロ株式会社の財務状況です。


ニプロ株式会社の売上高推移
一度は成長が鈍化したものの、ここ最近は大きく売上高を伸ばしています。

ニプロ株式会社の業績推移
売上高は成長しているものの10年以降営業利益は減少しており、最終損益も低調です。

ニプロ株式会社の損益計算書及び利益率
10年度と比較すると営業利益率は約6%低下しています。

ニプロ株式会社のバランスシート推移
有利子負債の割合が高く、総資産は増加するも自己資本比率は22%程度まで落ちています。

ニプロ株式会社のROE及びROA推移
売上高は総資産の半分程度。ROAも下がり続けていて資産効率はあまりよくありません。

ニプロ株式会社の利益剰余金及び現金同等物
利益剰余金はコンスタントに増加しています。

ニプロ株式会社のキャッシュ・フロー推移
営業CFがほぼ横ばいにもかかわらず投資CFは大きく膨らんでいます。その結果、借入などの財務CFが大きくプラスに傾いています。





ニプロ株式会社の営業キャッシュ・フロー比率推移
最終損益に対する営業CFはかなり高めです。

ニプロ株式会社のセグメント構成
医療関連セグメントが8割強を占めています。

ニプロ株式会社のセグメント別業績
医薬関連セグメントの営業利益率が15.6%と、医療関連セグメントの利益率を大きく上回っています。

ニプロ株式会社のセグメント別業績推移
売上高をみると医療関連セグメントのみ成長していますが、営業利益では医薬関連セグメントが成長を続けています。

ニプロ株式会社の地域別売上高構成
地域別売上は日本が6割弱を占めており、他の地域も成長を続けています。

国内医療機器メーカー売上高
国内医療機器メーカーでは第3位の売上高です。




ここ5年程度で売上高を大きく伸ばしているニプロですが、利益がついてきていない現状です。会社HPの事業変革をみると10年ころから中国やインド、東南アジアを中心に積極的に幅広く海外展開を開始していることがわかります。その結果、借入が先行し財務状態が悪化しているようです。これら海外投資が成功するかどうかが今後非常に重要になってきそうです。