タカタ株式会社の財務状況です。
リーマン・ショック前までは順調に売上を伸ばしていましたが、その後は横ばい。14年度は円安の影響で近年最高売上を記録しました。
13年度にはエアバッグ部品のリコール問題で300億円の特別損失を計上し、大幅な最終赤字。今回のリコール問題でも巨額の特別損失を計上する予定で、15年度も大幅な最終赤字になる様子です。
当座資産割合が大きく有利子負債も大きくはありません。財務体質は健全といったところでしょうか。

近年は円安の影響を受け、外貨建て資産が膨らみ総資産は増加しています。
売上高は総資産の約1.2倍程度です。
リコール問題を受けた13年度を除けば、営業キャッシュフローも多くフリーキャッシュフローもプラス傾向です。
今回問題になったエアバッグセグメントが売上全体の約4割を占めています。
地域別の売上推移を見てみると日本は緩やかではあるものの衰退傾向。変わってアジア地域の売上高が成長を続けています。
一番大きな売上高を上げている米州ですが、営業利益では各地域において一番低く、アジア圏の利益率の高さが目立ちます。
主要販売先については上位5社で全体売上高の約55%を占めています。特に本田グループは安定的取引関係の維持を目的とした保有政策投資株式のうちの約6割を占めており、強い結びつきがあります。
万が一の事故の際に人命を守るべきエアバッグが、逆に人を傷つけてしまったという今回のリコール問題。アメリカでの追求は日々厳しさを増しています。そしてここにきて主要顧客のホンダと対応に差が出てきました。全面的な調査リコールで早期収束を図ろうとするホンダと、慎重姿勢を崩さないタカタ。ホンダが重要顧客であるだけに今後の信頼関係がどうなるか心配です。