大日本印刷株式会社の財務状況です。(PDF資料はこちら)
08年をピークに売上高が横ばい・減少傾向です。
営業損益、最終損益共に減少傾向が続いています。
売上高利益率は18%前後を維持していますが、営業利益率は低下傾向です。
負債比率が大きくなりつつありますが、バランスシートは概ね健全です。
利益剰余金が減少傾向にあり、07年から比べ約1千億円減少しました。
投資CFが年々減少しています。フリーCFはプラスを維持しています。
投資CFが年々減少しています。フリーCFはプラスを維持しています。
セグメントは印刷関連部門、非印刷関連部門を含めて大きく4つです。
生活・産業部門が一番利益の出ているセグメントです。
売上高は各セグメントとも横ばい傾向ですが、営業損益は減少しています。
印刷産業の市場規模は縮小傾向が続いており、11年度はピーク時の約6割の規模です。
パソコンによるDTPから始まり、環境問題の観点から職場でのペーパーレス推進、そしてスマートホン、タブレットの本格普及による書籍のデジタル化など今後も印刷物の減少は続いてゆくと思います。エレクトロニクス部門など非印刷部門への期待も利益を出せない状況になってきています。富士フイルムが脱フイルムを果たしたように、新たな収益性の高い事業の開発が急務です。(PDF資料はこちら)